VOYAGE GROUPのCCO青柳氏に聞く!社内の「くつろぎ空間」の作り方・使い方

こんにちは!MAKIです。

この秋から、メディア工房は創立20周年を迎えています。

20周年を記念して、今期はさまざまな企業ブランディングに着手予定。

今回は、その先駆けとして先月から導入している社内カフェ「ATELIER GARDEN」についてご紹介するとともに、導入の手助けをしてくださったVOAYGE GROUPのCCO青柳智士さんをお招きし、社内カフェ導入のメリットとカルチャーづくりについて、当社取締役の長沢匡哲と執行役員管理部部長の長沢和宙とともにお話をお伺いしました!

IMG_0988_a■株式会社VOYAGE GROUP CCO(CHIEF CULTURE OFFICER)/青柳智士

インテリアデザイナーから株式会社サイバーエージェントに転職後、VOYAGE社の前身となる株式会社ECナビにてショッピング事業本部長を務める。現在は企業ブランディング、コーポレートデザイン、新規事業など幅広い業務を管轄する。

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■株式会社メディア工房 取締役/長沢匡哲

2002年、メディア工房入社。WEB・モバイルのデジタルコンテンツを中心にコンテンツ企画・運用を経験ののち、2010年にはモバイルコンテンツ事業部長となる。翌2011年には取締役執行役員に就任。現在は、新たなミッションである今回の特別プロジェクト(AI研究所)の責任者を務める。

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■株式会社メディア工房 執行役員 管理部部長/長沢和宙

2014年、メディア工房入社。慶應義塾大学法学部、同学大学院を経て富士通株式会社へ入社。4年間営業職としてビジネス・経営の基礎を学ぶ。現職では法務、M&A、内部監査、人事、制度運用など管理部全体の業務の管理を担う。

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■ファシリテーター・ライター/MAKI

2015年、メディア工房入社。
株式会社サイバーエージェントの営業アシスタントを経て、博報堂とサイバーエージェントの合弁会社の立ち上げメンバーとして経理・経営管理業務をメインとしたバックオフィス全般の経験を積む。
総務、人事、経営企画の幅広い経験を活かし、現在はメディア工房のブランディングや人事制度の設計を担う。

社内カフェGarden誕生の背景:お酒を飲まない人・タバコを吸わない人のコミュニケーションの場所やシチュエーションを作りたい

MAKI:さっそくお話をお伺いしていきたいんですが、そもそも青柳さんとメディア工房はどんなきっかけで出会ったんですか?

長沢(匡):ちょうど一年前くらいからですかね、社内のモチベーション向上に悩んでいたころ、VOYAGEに相談しに行ったんです。当時の僕には、オフィス環境にカフェやバーがあるというのは想像できなかったので、青柳さんがすべてデザインされたと聞いて、「どうやったらそんなことができるんだろう?」と思って。それでお伺いしたんですよね。

青柳:相談というか、VOYAGEがどうやってるかをお伝えして実際にオフィスをご覧いただいただけなんですけどね。

MAKI:そうでしたか。VOYAGE社の社内バーAJITOの歴史はどのくらいになるんですか?

青柳:AJITOのバーは前身の会社の頃からあったんですが、2010年に「株式会社VOYAGE GROUP」に社名変更をして、そのタイミングでオフィス部ランディングや採用とか、経営理念を変えていったんです。AJITOという存在自体は2007年からありますが、本格的に出来上がってきたのはそれ以降ですね。

MAKI:なるほど。そしてCCO…チーフカルチャーオフィサーっていうのは、一般の企業にはなかなか存在しないポジションですよね。GOOGLE社など導入されていますけど、オフィスから理念を変えていこうとする動きって素晴らしいですよね。 GARDEN(社内カフェ)の設置もこの考えからですか?

青柳:ええ。まあ、そこまでたいそうなものではないんですけど、これまで、バーの併設や喫煙ルームの設置はしていたけれど、お酒を飲まない人・タバコを吸わない人のコミュニケーションの場所やシチュエーションがあまりないなと感じてたんです。そこで、何かリーズナブルに導入できて、それがどんどん社員によってバージョンアップしていけるような場所になればいいなと思って、GARDENを導入しました。

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MAKI:前々から「カフェが欲しい」って言う要望はあったんですか?

青柳:社員からの要望はありました。

MAKI:なるほど…それが今や社外にBTOBで展開(※一部のみで実施)しているわけですが、これって最近始まったことなんでしょうか?

青柳:最近ですね。表立ってリリースしていないのですが、いくつか人事周りでご相談いただいたときに、やっぱり従業員のコミュニケーションを経営絵課題として置いている企業さんも多くて。そうした企業さんに「こういうものもあるよ」というかたちで提案させていただいています。

MAKI:じゃあ、他の企業からの相談を受けながら、自然にビジネスになっていったんですね。そしてそんなときにメディア工房とお話が進んだ、と。

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長沢(匡):正直、導入前のタイミングでは、めっちゃ赤字で導入を悩みました。ただ、青柳さんのお話で共感できたところがたくさんあって。たとえば、弊社の社員だと喫煙者の社員は外まで出て行って休憩できるので10分休憩が出来るけど、吸わない人ってそういうタイミングないよね、って。社員のうち喫煙者は1/3だけど、残りの人たちはどうやってリフレッシュするの?という話になるんですよ。息抜きがうまくない人もいると思うから、そういう人たちのためにもやるべきだと思いました。

青柳:導入前には一度、代表の長沢さんともお打合せさせていただきましたね。

長沢(和):メディア工房はコスト意識が根付いているので、正直ソフトな取り組みは今までなかったんですよね。新しいものを取り入れたり、従業員にとってプラスになるような設備を整えたり。だから、普通に提案したら絶対に却下されてしまうと思ったんです。けど、真剣に純粋に社員のことを思ってできることがあれば…という考えはずっとありました。こういう新しいものを提案して即決で導入するときは、作り手の人の考えを直接聞いてもらうのが一番いいと思い、社長が頷いてくれるように、打合せで直接青柳さんから思いを伝えていただくことにしたんです(笑)。

青柳:ありがとうございます(笑)。

長沢(和):メディア工房では、「工房」という言葉を非常に大切にしているので、社内では導入したこのカフェに「ATERIER GARDEN」と名づけました。

 

社内カフェの活用方法①:面接の半分は、カフェでアイスブレイク。

長沢(匡):VOYAGE社員の数名の方ともお会いしましたけど、悪い人がいないって本当に思いますね。新卒の子も、まだ入社して半年くらいなのに社会人3年目くらいの人に引けをとらなくて、とにかくエネルギーがすごかったです。

青柳:ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。

MAKI:カルチャーフィットで新卒採用されることが多いんですか?

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青柳:そうですね。ただ、エンジニアはカルチャーフィットよりもスキルフィットで入社します、ミッションも配属後は比較的明確なんで。一方で総合職は市況やユーザーの変化によって事業ごとの配置転換も求められます。そうなると、変化に対しての柔軟性が高いほうが本人のキャリアにとっても事業にとってもアジャストさせやすいですから、カルチャーフィットの割合を高めて選考基準に落とし込んでいます。

MAKI:カフェやバーなどオフィス空間の工夫によるブランディングで、採用にも影響は出ていますか?

青柳:変わってきましたね。VOYAGEの場合は、社外の人は来客用の共用スペースのほか、社員が付き添っていればバックオフィスを除く執務エリアに入室できます。ですから、執務エリアに案内すると、社員たちが談話してる社員の風景や作業中の風景も見れるようになってますよ。僕らは面接終わった後にツアー(社内案内)もよく行いますね。たとえば、以前の会社がブラック企業だったような人に対して、面接が遅い時間に終わったとして、そのあとに執務エリアに案内することで安心していただけます。遅い時間にデスクにいる社員が全くいないのを目の当たりにするわけです。面接の場で「うちは残業全然ないですよ!」と言うよりも、実際にご覧いただくことのほうが、なによりも信憑性が高いですから。

MAKI:場所って大事ですね。

青柳:面接のあとに、「カフェの前で少し話しません?」って提案したりもしますよ。面接を半分にわけて、きっちりした面接と談話的な面接でわけるんです。まずアイスブレイクやってから面接の部屋に案内したりとかも。

長沢(和):そういう使い方、いいですね!うちでもやりたいです。

長沢(匡):であれば、本来はカフェも会社のエントランス付近に設置するほうがいいかもね。

 

社内カフェの活用方法②:ちょっとしたミーティング時に、社内のコミュニケーションツールとして。

新メニューの自家製レモネードは女性から大好評。

新メニューの自家製レモネードは女性から大好評。

青柳:それに社外だけじゃないですよ。VOYAGEでもそうですが、しばらくすると社員がチーム単位で利用するようになってくれました。エンジニアの数チームは、食後に立ち飲みをしながらGARDENで軽いMTGをするようになったんです。カフェスペースでのMTGですから、会議室の会議と違って、雰囲気も自然と変わってきますよね。

長沢(和):そうですね。特に弊社は先月ちょうど決算があったので、社員の表情や社内の雰囲気もどこか暗かったんです。だからその反動か導入の初日は多くの社員が利用してくれて、普段話さない人からも喜びの声をもらって。その意味では効果があったなと思います。

青柳:そうですよね、ぶっちゃけ社員は役員や経営層と話す機会があまりないじゃないですか。だからカフェが一番会話のきっかけになるんです。逆に上のレイヤーの社員にとっては、自分の部署以外の社員と話せるいいきっかけなんですよね。普段の業務ではあまりかかわりのない社員にも声をかけて、「ちょっとコーヒーでも一緒に飲まない?」みたいな。あとは役員が自ら利用していると「あ、いていいんだ」みたいになるので、役員のかたやマネージャーさんはどんどん誰かを連れてってくれたらいいですね。

MAKI:それすごくいいですね!仕事で絡まなくても、「話してみたかった」というきっかけでコミュニケーションが広がっていくの、素敵です。

長沢(匡):レイヤー関係なく社員と話せるのは嬉しいですよね。

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青柳:直接ピンポイントで誘うのが気まずいようであれば、誰かを使って誘ってもらうとかもいいですしね。ちょっとハブになってもらって、「あの子も誘ってきてよ」みたいな。

MAKI:こないだすごくうれしかったのは、私と一緒に給与計算をやってくれている新卒の男の子が、「ぼくも今度MAKIさんにご馳走しますね」って言ってくれたことです。普段ランチをご馳走しているので、そのかわりにカフェをごちそうしてくれるって。そういう使い方ができるのもすごくいいですよね!

青柳:僕も部下からおごってもらえることもありますね。ちょっとばたばたしている時や、やっと自席に戻ったときとかに、「顔がこわばってますよ~」ってさっと差し出してくれたりして。嬉しいですよね。僕にはコーヒーが飲めない部下もいますが、導入当初「青柳さん、なんでコーヒーなんですか…」って言ってましたが、今では気軽に誰かにおごってますからね。コミュニケーションの手段として使うようになったみたいです。

 

導入当初は反対意見が80%。ゆっくりと時間をかけて、社員に親しまれるサービスへ。

青柳:若い役員と執行役員とかはコミュニケーションツールとして使ってくれてますが、一部の社員はそうでないこともあります。やっぱり、最初から全員に使ってもらうように設計にすると、この手のものってけっこう焦げちゃうんですよね。一部の熱狂的なファンによってじわじわブームがくるくらいでちょうどいいんです。

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MAKI:そうなんですね、それは学びになります。実は、導入後にアンケートをとったところ、その結果に「管理部の自己満足」という意見もあったんですよね。あとはもちろん、「狭いから落ち着けない」とか、「もっと広くなったらいいな」とか。ネガティブの中にもポジティブな意見はありました。
青柳:そういうネガティブな意見は絶対ありますよ。VOYAGEもバーを併設すると決まったときは80%近くが反対意見だったんで、当初全然使ってもらえませんでした。でも今は120%くらい利用されてます(笑)。アンケートに書いてあるのは至極まっとうな意見だと思いますし、そうしたご意見に対しては、ある程度時間が経ったタイミングでいろいろ試していくことで改善できると思います。ただ、スペースの確保については僕たち側(GARDEN)では解決できないので、それ以外ですが。

長沢(和):スペースについては、広げるとしても3ヶ月くらいはかかってしまうので、今まずはファンを増やしていくことが一番かなと思っています。

青柳:人事制度も100人いたら100人にあわせようとすると絶対うまくいかないし、シラけてしまう。最初はコアなファンを10人から20人に増やしていくほうがいいと思いますね。まずはメニューとかチョコとかのペアリングもやっていきたいと思います。砂糖の入ってないチョコとコーヒーとの悪魔的な組み合わせて飲んでいただきたいと思いますね!値段を安くして欲しいというのは消費者ニーズとしてはあるけれども、そうじゃない楽しみ方があるから、それ以外でこんなバリューがあるかっていうのを感じてもらえるようにしたいです。

 

スリープも可愛いと評判です!

スリープも可愛いと評判です!

MAKI:そうですね!それに、導入後はいい効果もたくさんあって、話しかけてくれる社員も増えて私はすごく嬉しいです。「雰囲気が明るくなった」っていう意見もあったし、普段話さない社員の方からも声をいただくこともあって、めちゃめちゃ感謝してます。

長沢(和):本当に、雰囲気が少しでもよくなってくれたら嬉しいですね。業績が悪いから導入できない、じゃなくて業績が悪くなってきた今だからこそ、やってよかったと思います。

青柳:うちもバーはもう長く10年くらいやってきて、これまでも業績が悪くなってきたときに当然目に付く存在でした。当時の親会社にも「業績が悪いのになんでバーなんてやってんの?」と、指摘は受けました。でも、カルチャーとか設備とかって業績の悪いときこそ価値・効果があるんですよね。いいときって業績が伸びてるから別に関係ないんですよ。社員も何もしなくても定着するし。

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MAKI:現在ではメディア工房を含め4社で試験的に導入している状態ですが、今後もGARDENは展開なさるおつもりなんですか?

青柳:実は、あまりビジネス化を急いで社数を増やしていくことは考えていないんです。実は各社さんから既にお問い合わせもいただいていて、開始したい気持ちはあるのですが、まだこれからですね。今は導入いただいている企業さんの精度をあげていくフェーズだと思っています。やっぱり満足度の高い状態で提供できるようにしたいので、やはり導入⇒経営指標にヒットするような状態にしたいと考えています。具体的には、「休憩の質が高まって業績にインパクトが出た」、とかそうなるようにできたら、サービス化できるんじゃないかなと。

長沢(匡):そうなんですね。他社様に先んじて導入させていただけたこと、改めて嬉しく思います。ペアリングやイベントの企画もしてくださるとのことで、楽しみにしています。またこのようなかたちでお話をしたいですね。本日はありがとうございました。


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社内カフェの導入は、業績が良くないときや社内の雰囲気が盛り上がっていないときだからこそ意味を大きく持つもの。

また、くつろぎ空間(リラックススペース)としての利用から、時間を経ることによって企業のブランドイメージの構築や、社内のコミュニケーションツールになりうるとのお話でした。

メディア工房では、社内カフェに続き20期ANNIVERSARYで新たな取り組みにどんどんチャレンジしていきます!

どうぞご期待ください^^

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