しばられすぎないで!ワーク・ライフ・バランスの罠

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こんにちは、ayaです。

「ワーク・ライフ・バランス」という単語が聞かれるようになって久しいですが、このキーワードにどんな印象をお持ちでしょうか。

ワーカホリックによる心身の不調を防ぐために重視すべきだ、という考えはもちろん、ライフ(プライベート等)に重きを置きすぎてしまうことによる懸念がある方もいらっしゃるでしょう。

2007年に「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定されて以来、様々な取組が進められていますが、どのように捉えるべきか、どのような取り組みが適切か等の意見は分かれています。

今回は経理職として活躍するMiyuさんに、ご自身の思う「ワーク・ライフ・バランス」について伺いました。


■Miyu 2014年メディア工房入社。信用金庫に入組後、営業担当として地域の外回りを行う。現職入社後は経理職にてわずか4名のスタッフの一員として月次から年次決算まで幅広く担当。

「何のために働くか」を問い詰め続けた新卒時代

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aya:経理って専門性の高いお仕事ですけど、どうして経理職を選ぼうと思ったんでしょうか?

Miyu:元々、大学のときに会計の勉強をしていたのでそれを生かせる仕事がしたいと思っていました。会計と言うと、まあ数字を扱う仕事になるので、経理職とか銀行で働けたらなと思っていて、職種・業界を絞って就職活動していましたね。

aya:新卒入社で最初から経理だったんですか?

Miyu:金融機関って就活の内定出しも早いので、早く内定をいただけた信用金庫に決めました。ところが、総合職だったので入社後まもなく営業の仕事をすることになってしまって(笑)。外回りで自転車に乗って、毎日担当の地区を回っていました。

金融機関では融資とか審査とか、そういうことをする仕事を希望してたんですけど、営業で早々に契約が取れちゃって。当時は、勤めていた信用金庫が女性の活躍とか社会進出の推進に力をいれていたこともあって、そのまま営業で頑張れ!みたいな雰囲気になってしまったんですよね。その空気に違和感を抱くようになって、本格的に「経理で働ける仕事を探そう」って思ったんです。

aya:なるほど。葛藤みたいなものがあったんですね?

Miyu:就活をするときの軸に、漠然と「人の役に立つような仕事をしたい」と思っていたんです。

お金に関することって人間にとってとても大事だし、そこに働きかけていけるならそれが一番人の役に立つんじゃないかと思ってました。でも、実際信用金庫で働くようになって、初めのうちはよかったんですけど…。なんて言うのかな、信金って地域密着型でお客さまとの距離も近いし、目の前のお客さんとのやり取りは密にできるんですよ。でも、会社にとってのメリットはひとつでも多くの契約を取ることで、それがイコール自分の評価になるじゃないですか。だから、お客さん、特にお年寄りのお客さんと仲良くなることは会社にとってのメリットじゃないんです。結局、お客さんに自分を気に入ってもらって、銀行口座を移し変えてもらうのとかも、お客さん本人にとってはそんなに有益ではなくて、これって人のために役に立ててるのかな…って。何のために仕事をしているのか、わからなくなってきちゃったんです。

その反面、管理部の経理という仕事は社員のために存在する部署で、社員のために働けたらそれは会社のためになるとも思ったんです。そんなことを考えながら、「経理」「未経験OK」で探していたらメディア工房にたどり着きました。

aya:そうでしたか。当時の面接のことは、覚えていらっしゃいますか?

Miyu:私の面接は、管理部長の1回のみでしたね。管理部長の酒井取締役から、面接のその場で「いつから来れる?」と言っていただけて、早く来てと言ってもらえたのが嬉しくて、即決して内定が出た2日後には入社していました(笑)。

aya:すごいスピード感ですね!

Miyu:酒井取締役の端的で自分に興味のあることだけにのめり込むようなタイプのお人柄に惹かれて、「この人の下で働けたら楽しそう!」って純粋に思ったんです。あとは、経理で未経験OKというのはなかなかなかったし、とにかく何でもやらせてくれそうな雰囲気もしたので。実際本当にいろんなことをやらせてもらえてますしね。

経理職で言うと、PL(損益計算書)とかBS(貸借対照表)とか、会社全体を見ることができるような業務がしたいと思ってたんですけど、それって年次のある人じゃないと任せてもらえないんです。普通の経理だと売掛金の管理とか本当に最初のフェーズの部分だけ、とかならあるんですけどね。あとはもう、ほぼ営業事務に近いような経理とか、請求書作っておしまい、みたいな求人は未経験でも募集してましたけど、もっと経理っぽいのがやりたかったんです(笑)。

aya:入社してすぐ実務にチャレンジさせてもらえたんですか?

Miyu:最初から月次の仕訳を入力する作業をやらせてもらえて、会社の数字を最初から作ってましたよ。私が入社したのは11月で、ちょうど本決算終わる間際でした。だから普通だったら、本来まともに研修とか、新人の相手をしてもらえるような状況ではなかったけど、自分の前任に当たる人が引継ぎで面倒をみてくれたお陰で、本当に色々やらせていただけましたね。

aya:最初からバリバリ実務って、わかるものというか、できるものなんですか?

Miyu:全然わかんないですよ(笑)!

大学時代に理論は学んでいたから教科書どおりの知識はありましたけど、それをどうやって登録するのかとか、そもそもどんなシステムを使うのかとかがわかっていないから。手探りでやるしかないんですよね。「前回のをコピーして動かせばある程度イケるから」って言われて、想像力を働かせながら勝手に入れてみる、みたいな。

aya:結果どうでした?

Miyu:OKでした(笑)。金額大きくて間違ってたらマズそうなのだけ確認を依頼して、その他基本は自分で好きなようにやらせてもらえました。こんな感じでいいのかな?って思いながらも、嬉しかったですね。「こういうことしたかったんだよなー」って思いながら、経理の仕事ができる喜びをかみ締めてました。

新卒時代から振り返る、仕事への取り組み方・姿勢の変化

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Aya:ご入社されて今3年目になると思いますけど、一人前になれたと思うのはいつぐらいからでした?

Miyu:自信を持ってできるようになったのは、今からちょうど1年くらい前かな。当時の上長と先輩がほぼ同時期に辞めることになって、自分がチーム内で一番年数が長くなる時だったので、何が何でも一人前にできなきゃいけなくなったというか。幸い、当時の上司や先輩が、退職半年前には私にそのことを教えてくれたので、準備期間として6ヶ月もらえたお陰でなんとかなりました。「自分が全部できるようになっておかなきゃ」って思いながら、時間を見つけてはあれこれ勉強していました。

Aya:半年間自分で勉強するとなると、結構な努力が必要だったのでは?

Miyu:たとえば、「どうやってやるか」を聞く機会は与えてもらえるじゃないですか、普段の業務や引継ぎとかで。でも、「どうしてそうなるのか」っていう理屈の部分は、これまで教えてもらえるようなタイミングがなかったんです。だから、「何故、どうして」がわからない時はそれを書き溜めておいて、帰宅後やお昼休みの時間にGoogle検索しながら勉強してましたね。

Aya:社会人経験3年目って見えるものが変わるタームとも言われるじゃないですか。今それを超えて、Miyuさんとしてはどんな自分になってきたと感じますか?新卒の頃と比べての今、という意味で。

Miyu:そうですねえ、新卒の時はとにかくがむしゃらで、できないことは潰して、全部自分でできるようになりたかったですね。頼まれたことは期待以上に早く終わらせたいと思ってやってました。たとえば、コピーをどれだけ早く正確に取れるかも全力でやっていたし、そんなことですらも任されたいって思っていたのを覚えてます。認められたい!っていう意識もすごい強かったのかもしれません。だから、できる仕事や簡単な業務は、すごく量をこなしてました。

でも、最近は「簡単な仕事は結局、誰がやっても一緒かな」って意識に変わってきましたね。新卒の子も管理部にいてくれるので、自分には「誰でもできる仕事」をやる役目は終わったような気がしています。最近はもっと質的なところに注力してますね。経理では自分が一番の先輩社員なので、いつも「絶対に間違えないんだぞ」、っていう気持ちで取り組んでます。

それと、有り難いことにここ半年くらいからいろんな人から質問をもらえるようになったんです。他事業部の社員の方からの「これってどうなの?」「どうしたらいいの?」そういうご相談がすごく嬉しいんですよ。直接でもメールでも。

そういう時は、「なぜその質問をしてくれたのか」まで汲み取るようにして、その「なぜ」が解消できるようなプラスアルファでの回答を心がけるようにしてます。それをするだけでメールのやりとりをする回数が1回分減ってくるので、お互いの無駄も減らせますよね。そういう小さなことからでも、一つひとつの業務の質をあげていきたいと思っています。

Aya:普段話さないメンバーからも個別にご質問いただけるのって、信頼されてる感じがして素直に嬉しいですよね。でも経理って忙しい時は本当に忙しいし、そういうご相談は負担じゃないですか?

Miyu:全然負担じゃないです。もちろん月初の前月の月次を確定する時とか、決算期(8、11、2、5月の前後)は忙しいですよ。繁忙期は22~23時退社になるけど、私はいつも“いただいた質問それを返すかもしれない時間”を作っておきたくて。聞きにくい雰囲気を出すのも極力少なくしたいし、いつでも気軽に質問してもらえるように、余裕を持って仕事しているように見せてるつもりです。だから結局、忙しい上に余裕を持たせようと必死になっちゃってるんですけど(笑)。

仕事のやり方、タスク管理、自己流でできる快適さ

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Aya:素敵な心がけですよね。とはいえ業務量の多さは、私が普段見てても「大変そうだな」と思うくらいなんですけど、実際仕事をする上で工夫していることってありますか?

Miyu:無駄な時間や、何もしていない時間を作らないようにしています。仕事中は手も頭も動かしてたいから。うちのPCはローディング時間が長い時があるので、その読み込み中に別の仕事がすぐできるようにしたりとか。PCが使えない時には紙ベースでの確認書類をすぐ参照できるように、デスクの片方にいつも確認依頼されてる書類を常備してます。

Aya:すごい、一秒も無駄にしない感じが…。

Miyu:PCのスペックと自分の戦いを楽しんでるだけです(笑)。私、一人っ子だったので子どもの頃は一人遊びが好きで、テレビを見ててもこのコマーシャルが終わるまでにトイレ行けるかな?とか、そんなことで遊んでたんですよ。無意識に自分で生み出したちょっとした一人遊びを楽しんでいたのが、今の仕事のやり方に繋がっているのかも。

Aya:日々色々なタスクがあると思うんですけど、タスク管理はどうやっているんですか?Googleカレンダーとかでしょうか?

Miyu:管理部は毎日、社長宛にメールで日報を提出するんですが、その日報でタスク管理していますね。紙で管理すると失くしてしまいそうだし、別のカレンダーとかだと面倒になっちゃう気がして…。そうしたら、毎日絶対書かなきゃいけなくて仕事のひとつになってるものに組み込んだら便利かなって思って、それで管理することにしたんです。日報に書くタスクは優先順位順になっていて、それを翌日は上から順に潰していくようにしてます。

Aya:そうなんですか!タスク管理においても、無駄がない感じがしますね。

Miyu:ただ、日報だけだとちゃんと把握できないときもありますよ。なので、中期的なTO DOと長期的なTO DOもつくっていて、今日のTO DOをクリアして、時間が空いたら中期のタスクに手を出してます。カッコいいこと言ってますけど、単純に「やりたいこと」「いつかやりたいこと」を溜めておいて、手の空きそうな時期にそれを消化する日を作るといった感じですね。口座振替にしたい振込みの案件の依頼とか、普段使っているExcelのメンテナンスとか。

Aya:そういった仕事のやり方は、誰かに教えてもらったんですか?それとも自分で?

Miyu:自分で試行錯誤しながら、ですね。良いのか悪いのか、入社当初はビジネスマナーとか社会人の基本的なところを教えてもらえるような余裕はうちのチームにはなかったんですよ。「こうやらないといけない」っていうルールが少ないから、ある程度自分で自由にやらせてもらえるのが私には良かったです。自分のやりたいようにやって、自分に一番あった方法でやらせてもらえるのは魅力かなって。自己流でできると快適ですね。

Aya:逆に、今の仕事のやり方で困ってることや課題はあるんですか?

Miyu:確認作業に苦戦しています。今は一人で基本的に仕事ができる状態で、2人体制でやっていたことも1人でこなせていますが、見てくれる人がいないので…自分の作業が絶対に正解でないといけないんですよね。

Aya:間違いがあってはならない業務だから、プレッシャーになりそうですね…。

Miyu:結局、自分がやった業務って、根拠はないけど「あってる」っていう自信があるじゃないですか。一番難しいのって、自分のやっている作業の間違いを見つけることなんじゃないかなって、やりながら思います。自分のやった仕事に間違いがないかどうかを一から全て見直すって本当に難しいし、ストレスを感じますね。

ワーク・ライフ・バランスは本当に必要?充実した社会人生活とは

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Aya:ここまでお話を伺ってくるなかで、Miyuさんって仕事のやり方が男っぽいというかサバサバしてるなって思います。

Miyu:前職も営業だったし、男社会のなかで女性一人の環境で育ってきたからですかね?以前の上長も女性ではありましたけどガツガツやってる男性的な働き方だし、これまでの職場環境が男性に囲まれていたからかもしれません。

Aya:巷ではワーク・ライフ・バランスなんて言われてますけど、Miyuさんご自身がワーク・ライフ・バランスについてどうお考えですか?

Miyu:難しい話題ですよね。もちろん、仕事もプライベートもしっかり充実させないと健康的な生活は送れないと思いますけど、それにがんじがらめにされてしまうのも違う気がします。かと言って、仕事をそこそこにプライベートを充実させることが目的になってしまうと、成長できなさそうとも思います。

私の場合、今は仕事を頑張ったほうがいいタイミングだと思っているので、「もっとやりたい、やりたい」って思いながら仕事してます。でも、どんなに遅くても23時までには退社しようって決めてるから、オーバーワークにならない程度に仕事を頑張る量を調節してやれているかなって。仕事をやりすぎて身体を壊したら、元も子もないじゃないですか。でも、今の自分にとって必要なことや学びたいことには貪欲でいたいです。

Aya:特に経理は専門的だから学ぶべきことは多そうですよね。

Miyu:そうなんですよ。だから必然的に、職業柄そういう考えになるのかも知れないです。もしかしたら、クリエイティブなお仕事の人の場合は、仕事にのめり込む時間よりも、自由な時間を増やして発想力を養うほうが良かったりするのかも。とにかく、ワーク・ライフ・バランスなんて言葉にしばられないで、単純にやりたいことをやればいいと思います。変に上手くやろうとすると、「バランスとらないといけない」ってなって、逆にしんどくなるのかも。

Aya:お仕事を楽しみながらやってらっしゃるMiyuさんらしいですね。今後についてはいかがですか?

Miyu:簿記の1級を目指して勉強しなおそうと思っています。大学在学中の就活直前に5点足りなくて落ちてしまったので。今年のうちには取得したいですね。

Aya:頑張ってください!応援しています。

 


「ワーク・ライフ・バランス」という言葉にしばられすぎない。

自由で柔軟な発想で好きなことに向かってまっすぐに取り組むMiyuさんのインタビューはいかがでしたでしょうか。

無理に上手くバランスをとるのではなく、偏る時があってもいい。必要な時に必要な分、臨機応変に比率を変えながら生活できると、充実した社会人生活になるのかもしれません。

 

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